平河ヒューテック NDM-200 光多重伝送装置
平河ヒューテックの光多重伝送装置 NDM-200 です。
ベース-出先間を光カメラケーブル(多治見仕様)で接続することで、音声や映像、インカム信号などを伝送できる製品です。
《状態》
多くの信号を伝送できる製品ですが、音声・映像・インカム(2W Clear-Com)のみ動作チェックを行いました。
○音声
それぞれの入力にコンデンサーマイクを繋ぎ、ファンタム電源含め動作確認を行いました。
基本的には問題ありませんでしたが、ベース側の[7ch IN]のみ不良となっており、同チャンネルは[ベース側→出先側]の伝送ができません。
その他のチャンネルは問題ありませんでしたが、レベル調整のガリ等については未チェックですのでご了承ください。
○映像
HD-SDI用の基盤が2セットあり、それぞれ問題無く伝送出来ることを確認しました。
また、コンポジット信号用の基盤も付属しますが、こちらも問題無く使用できることを確認済です。
用途に合わせて基盤を入れ替えていただければ、コンポジットとHD-SDIを1系統ずつご利用いただくことも可能です。
なお、出先側に映像の分配基盤が入っていますが、コンポジット信号の分配ですのでご注意ください。
○インカム
2W・4Wを任意で変更して利用でき、電圧を加えることでクリアカムも使用できます。
動作チェックではクリアカムの子機を繋ぎチェックし、問題無く使用できることを確認しました。
ただ[2W]にしている時、切り替えスイッチに[TRE]という切替があり、[TRE→ON・24V→ON]の箇所にしていないと、常にノイズが出力されてしまいます。
説明書が無いため、これが異常なのか通常動作なのか判断がつきません。
使用できないということではありませんが、以上ご理解の上ご購入下さい。
○電源
電源ユニットがベース側・出先側それぞれにありますが、仕様なのか不具合なのか、ACを接続して数分経ってからベース側の電源ユニットRESETボタンを押さないと、立ち上がりません。
なおこの電源ユニットは、出先側に光ケーブルを通して電源(AC100V/1.75A)を送るためのものとなっており、もし出先側で伝送装置本体のAC電源を別途確保できるようであれば、使用する必要はありません。
その他、接点信号なども伝送できる製品ですが、そちらはチェックしておりませんのでご了承ください。
上記以外に気になる点として、全体的にかなりの使用感がございます。
フロントパネルの各種情報がプリントされているプラ板が剥がれていたり、テプラの糊残りがあったりする状態です。
フロント操作部にあるはずの、誤操作防止用のアクリル板も紛失しています。
全体的にコンプレッサーでほこりは飛ばしましたが、状態については写真をよくお確かめの上ご購入下さい。
動作に大きな問題はありませんが、古い製品で使用感の強い製品ですのでジャンク扱いとなります。
《セット内容》
・NDM-200HP(ベース側電源ユニット)
・NDM-200×2(伝送装置本体)
・NDM-200RP(出先側電源ユニット)
・電源ユニットー本体接続ケーブル×2
・HOL-300VA(コンポジット信号用基盤)×2セット
・ACケーブル(汎用品)×3