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2025/01/31
なんでも変換できるお守りコンバーターとして有名なBlackMagicDesignのUpDownCrossHD。
今回はこのコンバーターの少し変わった仕様についてのお話です。
画像は製品ページより引用
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/miniconverters/techspecs/W-CONM-28
SD/HDのSDI・HDMIクロスコンバートが出来、3G-SDIまで対応している…便利なコンバーター…のように見えますよね。
二年ほど前。このコンバーターを組み合わせて使用されていた現場で違和感を感じました。
Amazonのレビューにこんな事が書いてあります。
「設定した出力通りに信号は出るが、入力と出力のコマ数はホントに合っているのでしょうか?
何度テストしても、60iが30P処理されてホントの60iで出てこないんですよ(パラパラする)私だけですかね?私の目がおかしいんですかね?動きのある画を見れば、60iと30Pの違いくらい誰でもスグに解ると思うんだけどな。」
このコンバーターの仕様に注意書きはありません。言わば黒魔術あるある。
このコンバーターはどんな入出力の設定であろうとも、最大30fpsとして「低遅延・高品質のTeranex変換アルゴリズム」で変換されます。
フォーマットが1080i59.94だからといって、疑うのをやめてはいけません。
放送局さんと現場をご一緒した際、フロアモニタがパラパラしていました。
「なんかこのモニター、パラパラするんだよねぇ、寿命かなぁ」
モニターは正常、原因はコンバーター。
弊社ショップのお客様よりご質問。
「GoProの出力(60fps)を59.94iに変換したらパラパラする、何か解決策はないか?」
これも原因はコンバーター。
Youtubeに比較動画がありました。一目瞭然ですね。
1920x1080 59.94i to 59.94p convert test (Teranex AV vs UpDownCross HD)
https://www.youtube.com/watch?v=IX-lUoX2EOw30fps以下での配信、映画、CM、MV等が主の方にはコスパ抜群ベストチョイスなコンバーターです。
しかし、9割9分1080i59.94で制作する放送業界の人には不適です。
当然1080p59.94の制作現場にも不適です。
こんな内部仕様、HDMI-SDIコンバーターを探している人が知りっこないですよね。
見方によっては事故です。放送関係者のコンバーター保管庫に紛れてたら使っちゃいますよね。
”なんかパラパラする”、そう思ったあなたの目は間違っていません。
同社のTeranexExpressで変換したら、フレーム落ちの無い、
真の「低遅延・高品質のTeranex変換アルゴリズム」で変換されました。
UpDownCrossHDのFPGAに60fpsの処理能力が無かった、惜しくもそういうことなのでしょう…
59.94i制作でもパソコンからのパワーポイント送出であったり、そもそもの素材が30fps以下であれば十分使えるコンバーターです。
今日時点でフレームレート変換が伴うSDI-HDMI変換を購入される場合、個人的にはMEDIAEDGE VideoProシリーズ VPC-SH VPC-HSをオススメしています。
SDI同士であれば、Roland VC-1-SCが安心でしょう。
聞くところによれば、映画の方面ではDECIMATOR DESIGNの12G-CROSSも人気のようです。
以上、機材選びって難しいよね、というお話でした。
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